da-ra’s blog

読む人に、少しでも何か与えられたら

西日本豪雨災害、いまだ復興への道のりは遠し。人手は足らず。

 こんにちは、だーらです。

 

大学3年生の夏休み最後の2日間を使って、岡山県真備町へボランティアにいってきました。

この地域が洪水被害にあったのは、7月初旬のこと。災害から、2ヶ月半が経過した町の様子は、日常とは程遠いものでした。

 

今回はその報告です。

 

※今回のボランティアでは、住民の方への配慮から民家の中を撮影することは制限されていました。この記事の中に出てくる室内の写真は、家主の許可を撮って撮影したものです。

 

 

 

 

岡山県真備町

新倉敷駅からほど近くに位置する岡山県真備町

気象庁によって、「平成30年7月豪雨」と名付けられたこの豪雨で、最も被害の大きかった地域です。

 

倉敷市全体の死者数51名のほとんどを、この町が占めています。

 

 

災害からは2ヶ月半が経過。

それまでの地域住民やボランティアの活動の成果もあり、道路は車がしっかり走れるよう整備され、ボランティアセンターも体系的に運営されていました。

 

 

でも、まだ営業中止のお店もたくさん。

街中には、片づけが進んだながらもところどころ大きなごみがあります。

そして、僕らが派遣された家々は、「日常生活を送る」のには程遠い状態でした。

 

 

 

 ↓壊れたままのたばこ自販機

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2階まで浸水、泥だらけになる家

今回の洪水で、多くの家が2階まで浸水しています。

当然その家に住み続けることは不可能で、現在は別の住居で住民は暮らしています。

 

僕は2日間で2件の家の片づけ作業を手伝わせていただきましたが、どちらの家も、室内の壁は取り外され、骨組み状態になっていました。

 

 

浸水の被害にあった家では、まず泥を外に掻き出すところから始まります。

泥にまみれた家具なども運び出し、後に壁などを取って、家の骨組み部分まで掃除をします。消毒をし、床や壁を取り付けて、そのあとで家具を運び入れ、暮らすことができるようになります。

長い道のりです。

 

 

 

1日目の家では、家の骨組みの木についた泥を歯ブラシや雑巾で取る作業をしました。

これで、5人ほどのボランティアが1日にできる作業時間は全て終了です。

 

作業開始前と後で、大して家の中の風景は変わらず、骨組みの泥がなくなっただけ。たったこれだけの地味な作業に、5人がそれぞれの1日分の作業量をつぎ込まなければならないのです。

どれだけ人手と時間が必要か

身にしみて感じます。

 

 

2件目の家では、たんす・キッチンの運び出しや、土壁の内壁をはがして土を回収する作業。これで10人の1日の作業時間は終了します。

 

↓土壁の内壁を取った後。ごりごりつついて天井から土を落とすため、土まみれに。

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今でも3、4時間しか眠れない

ボランティアで派遣される家では、基本的にその家の家主さんの指示に従います。

 

1日目に伺った家の家主さんは、50代くらい?の夫婦。奥さんはとても気さくな人でいろいろとお話をしました。

その中でこんなことを言っていたのが心に刺さりました。

 

「最初のころは1、2時間で目が覚めてしまってね…

今でも一日3、4時間くらいしか眠れないから、毎日くらくらだよ~。

こっちで片づけばっかしてるから、今の仮設住宅に帰っても片づける気にならなくてちらかってるんだ(笑)

お料理をする気にもならないね…疲れちゃって。

昔は毎日思ってたよ、これが夢ならいいなー、ってね。」

 

 

とっても明るいおばちゃんで、落ち込んでいるようには全く見えなかったおばちゃん。この言葉からは、2ヶ月半たっても癒えない辛さが感じられました。

 

 

 

 

 

人手は足りない

台風21号や、北海道地震… ここ数か月の日本列島は災い続きでした。

当然のことではあるのだろうけど、9月のボランティア参加者は8月よりは減っているとのことです。

 

岡山までは、往復の交通費だけでも3万円を超え、そう簡単に行けるような場所ではありません。僕も、近々でまた行けるかと言うと、たぶん無理です。

でも、もし、時間とお金に余裕がある読者の方がいたら、少しお力をお貸ししていただけるとよいかと思います。

このブログの最後に、ボランティアに行くメリットを書くので、少しでも惹かれたらご検討をmm

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

(ちょっとした驚き)IT化されたボランティア会場

今回のボランティア活動の受付は、

紙に名前と連絡先を書いて、、、

ではなく、事前にweb上で登録するかたちでした。

 

 

Peatixという緑色のアプリ、ご存知ですか?

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たまにイケイケなイベントに参加するときに使うようなイメージが僕の中では勝手にありますが、

これが被災した地域のボランティアセンターで使われていたのだから驚きです。

受付の机の上にあるのは、紙とペンではなく、ノートPC。

ギャラリーには、大きく印刷されたQRコードがかかっています。 

 

 

Peatixの導入を先頭に立って進めた方とお話しました。

「IT化を進めよう!と強く提案したんだよね。

いや、確かにそういうのについてこられない人がいることはこっちも分かってるけど、そこは最大限の配慮をして。

前例はないけれど、ボランティアセンターにも話が分かる柔軟な人がいて、思い切って導入したんです!」

 

 

会場では名前を口頭で伝えれば手続き完了。

おかげで人の流れはとてもスムーズでした。

 

 

 

 

ボランティアに行くメリット

メリットとか考えてボランティアに行くのもどうかなと、しかもそれを堂々と言語化するのは若干気が引けるところはありますが、

今の被災地には偽善者も必要なほど人が足りません!

というか、自分のために行っても、そこで人のためになることをすれば全然良い人だよね!!

 

メリットその1.前後で観光ができる

僕は2日前に広島に入って、

厳島神社原爆ドーム尾道しまなみ海道鞆の浦福山市

と観光し、

ボランティア期間にも倉敷 美観地区を観光しました!!

しかも帰りはちょっと高いけど夢に見た寝台特急サンライズ出雲で東京へ✨

 

 

しまなみ海道

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鞆の浦

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↓倉敷 美観地区

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サンライズ出雲

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メリットその2.ボランティア中の宿泊代がでた!

僕は green bird というNPOを通して申し込んだのですが、宿泊代が出たのです!

NPOの運営員の方が、企業を巡り、その理念に共感してくれた企業がお金を出してくれたおかげです。ありがとうございます。

(この先もそうかは、僕には分からないですが)

 

 

 

メリットその3.ボランティア参加者と友達になれる!

自分が行っといてなんですが、やっぱり休日を返上して、高い交通費をかけてまでボランティアをしにくる人って、なんかすごい人が多いです!

たくさんの面白い人と知り合いになれて、夜まで飲んで、素晴らしい仲間を得ることができました!

(しかも学生という身分に甘んじてほとんどお金出してません!笑

最終日の夜とか、サンライズ出雲の発車まで4件もはしごしたのに1円も出してません💦 ごちそうさまでした!) 

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メリットその4.めちゃくちゃ地元の人に感謝をされる

被災された方々は、もの凄く僕たちに感謝をしてくれました。

ありがとう、って何回聞いたことでしょう。

汚れてしまった家を掃除しながら、こっちの心も洗われる、ってかな~

 

 

 

 

 

よければご参加ください

今回僕は、green bird という、NPOを通じて申し込みました。

気になる人は調べてみてください。

↓トップページ

greenbird(グリーンバード) - ゴミ拾いボランティアのNPO

 

(次回のツアーに関しては、この記事出稿時では未定です。

その他、義援金の支援があります。

greenbird|西日本豪雨災害への支援について(グリーンバード事務局チームのニュース) - ゴミ拾いボランティアのNPO )

 

その他団体や個人でもいけるのかな?

よろしくお願いします!

 

 

 

以上です。